魚は猫にとっては食料となるイメージが強いと思います。
実際に、漁村周辺に住む猫の多くは漁師さんからおこぼれで魚をもらう事が多いでしょう。
なので、そんな猫のいる家庭で熱帯魚を飼う事は難しいように思われるでしょう。
しかし我が家では、そんなイメージを払拭するような状態になっているのです^^
猫と熱帯魚を同時に飼えるかどうか
先に結論から言いますと、猫と熱帯魚を一緒に飼う事は可能でございます。
もちろん、環境などによって異なる部分はございますが、十分に対策できる状況であれば、実際に熱帯魚を猫がいる家庭で飼う事は可能なのです。
我が家の場合
論より証拠という事で、まずは我が家の紹介をさせていただこうかと思います。
我が家には2歳になるノルウェージャンの男の子チョビ君と熱帯魚の水槽が2つある状態です。
順番としては、チョビ君が先住猫で後から熱帯魚水槽を導入しました。
チョビ君は好奇心旺盛な子ですので、初日こそ熱帯魚に夢中で水槽をカリカリ書いていましたが、翌日以降は全く見向きもしなくなりました。
むしろ、熱帯魚よりも水槽の水をたいそう気にいった様で、毎日ピュアクリスタルそっちのけで水槽の水をがぶ飲みしています。
対策は必要
とはいえ、猫は個体ごとにかなり性格がかなり異なりますので、全ての子が我が家のようになるとは限りません。
なので、ハンターとしての性質が強く残っているこの場合は、毎日追いかけ回されて熱帯魚がストレスで死んでしまう可能性もあるでしょう。
また、子猫の場合は誤って水槽に落ちてしまうなど事故につながる可能性もありますので、しっかりと対策を行う必要はあるでしょう。

https://twitter.com/piditidakbaiq/status/1171646508103610368
猫と熱帯魚を一緒に飼う際の注意点
それでは、ここからは猫と熱帯魚を一緒に飼おうか検討されている方が行うべき、事故防止の項目をご紹介したいと思います。
水槽にはガラス蓋を!
まず一つ目の対策としては、水槽にガラス蓋を設置するというものです。
水槽を購入すると、基本的にはガラス蓋もセットになっていますので、使われる方がほとんどでしょうが、水槽の用途で売られていないガラス瓶の場合は蓋がない場合もございます。
そういった水槽を用いられた場合、上記の動画でご紹介の様な事故が起きる可能性がありますので、透明である程度の剛性があれば大丈夫なので、蓋になるものを一緒に用意する様にしましょう。
猫の体重よりも重い水槽を使用
2つ目の対策としては、猫の体重よりも(水や砂などの合計の重量が)重たい水槽を使用するという事です。
これは、猫よりも軽い水槽を使用してしまうと、猫が水槽の端に乗ってしまった際に水槽のバランスが崩れて倒れてしまう可能性があるためです。
もし倒れてしまうと、当然部屋は水浸しになりますし魚は全滅するでしょう。
また、倒れた拍子に水槽の角が猫の顔に当たってしまうと、かなり痛い思いをしますし、最悪の場合は怪我につながる可能性も出てきます。
なので、熱帯魚を飼う場合は、総重量が猫よりも重たくなる水槽を用意する様にしましょう。
水槽の水を飲むことに関して
前述でご紹介した様に、うちのチョビ君は水槽の水を飲んでしまいます。
獣医さんに聞いたところ、これ自体は猫にとっては害になる事は少ない様ですが、水槽の水質が悪化していたり、熱帯魚の病気防止用の薬を導入している水槽の水を飲んでしまう事は猫にとっては悪影響となります。
また、熱帯魚側の視点で見てみると、これもそこまで影響が強く出る事はないのですが、食事直後に水槽の水を飲まれるとキャットフードに付いている油分や栄養素が水槽の水にも流れてしまい水質悪化を招く恐れがあります。
よって、可能であれば水槽の水を飲ませない方向に持って行った方が安全ではあります。

熱帯魚の餌の管理
最後に必要な対策は、熱帯魚の餌の管理についてです。
熱帯魚の餌はそれなりに香ばしい香りのするものが多いので、猫の手が届く場所に置いておくと勝手に食べられてしまう可能性があります。
幸い、うちのチョビ君は「餌」と認識しなかったので何の対策もしていませんが、「猫に熱帯魚の餌を食べられた!」という口コミを見かける事が多いので、用心することに越した事はないでしょう。
猫にも熱帯魚にも安全な環境で
以上が、同じ空間に猫と熱帯魚を飼う場合の対策方法となります。
これを行なっていれば、基本的に一緒に飼う事は可能となるでしょう。
ただし、やはり性格によるところがかなり大きいので、普段から少しの動きや物音に過剰に反応してしまう子や、同じおもちゃで毎日遊んでも飽きない様な子の場合は、熱帯魚の飼育は少し慎重になるべきかも知れませんね。
もし、どうしても熱帯魚を飼いたいと思われる場合は、熱帯魚が泳いでいるYouTube動画を猫に一度見せてみたり、こういったダミーを置いてみて数日後にどういった反応をするのか観察してみるべきでしょう。